「全部やらなきゃ」という焦りに追われている20代へ

スマホを開くと、「20代でやっておくべきこと」が流れてくる。

英語、プログラミング、副業、NISA、筋トレ、読書、資格——全部やらないといけない気がしてくる。

全部始めようとして、全部中途半端になった。そういう経験がある人は多いと思う。

特に夜が怖い。仕事から帰って疲れているのに、SNSを開いたらまた「やるべきこと」が流れてきて、「今日もできなかった」という気持ちになる。布団に入っても「明日こそは」とスマホで検索して、また朝になる。

このループを抜け出したい——そう思っている人に向けて書く。

なぜ「全部やろうとすると何もできない」のか

5つのことを20%ずつやるより、1つのことを100%やった方が、結果が出ることが多い。

分散すると、どれも中途半端で成果が出ない。成果が出ないから続かない。続かないから「自分は何をやっても続かない」という自己評価が生まれる。

「全部やらなきゃ」という焦りが、結果的に「何もできない」を生み出している。これは悪循環だ。

SNSで「全部こなしている人」は本当に全部やっているのか

SNSで英語もプログラミングも副業も全部やっているように見える人は、実は一番力を入れているものと止まっているものがある。ハイライトだけが流れてくるから、全部うまくいっているように見える。

自分が全部やれていないのは、「やる気がない」からじゃなく、「普通の人間だから」かもしれない。

SNSと自分を比較して焦りを感じている人は、SNSと孤独感の関係も参考にしてほしい。

「やるべきこと多すぎ」を解消する——今の自分に必要な1つに絞る方法

全部やらなくていい、と思うことから始める。

今の自分の状況で、一番影響が大きいものは何か。3ヶ月後、今と違う状況になるために、最も効果的なことは何か。

それだけに集中する。3ヶ月後、状況が変わったら、また選び直す。

「やるべきこと」を全部こなすことより、「今の自分に合ったものを選ぶ力」の方が、長い目で見て大事だと思う。

優先度を決める具体的なステップ

ステップ1:今の自分の課題を書き出す

まず、今の自分が一番困っていることを1〜3個書き出す。思い浮かぶものをそのまま書けばいい。

ステップ2:課題から「最優先の1つ」を選ぶ

課題ごとに、今取り組むべきことは変わる。

課題 優先すべき取り組み
転職したいけど動けていない 転職に必要なスキル習得・情報収集
お金の不安が続いている 家計把握と資産形成の基礎(NISAなど)
仕事での評価が上がらない 今の仕事に直結するスキルアップ
なんとなく将来が不安 まず不安の正体を言語化・整理する

ステップ3:「それ以外は今はやらない」と声に出して決める

課題が決まれば、「それ以外は今はやらない」と決めることができる。全部を同時に抱えないで済む。

「やらない」を意識的に選ぶことが最も難しい

何かを始めることより、何かをやめることの方が難しい。「あれもいつか」「これもいずれ」を手放すには勇気がいる。

でも、全部抱えたままでは何もできない。

「今の自分に必要なもの」が決まったら、それ以外は「今はやらない」と決める。断捨離みたいに、選択肢を整理する。残ったものに集中できるようになる。

生産性や成長への強迫的な焦りを感じているなら、成長への焦りとどう向き合うかも参考になるかもしれない。

「続けられた」という実績が自己評価を変える

何かを選んで、3ヶ月続けることができると、「自分は続けられる」という自信がつく。

「何をやっても続かない」という自己評価は、多くの場合「全部同時にやろうとして、全部中途半端になった経験」から来ている。

1つに絞って続けることができれば、「続けられる人間だ」という実績になる。その実績が、次の選択の土台になる。


やるべきことに追われているなら、まず「やらないこと」を決めることから始めてほしい。全部やろうとしなくていい。今の自分に必要なものだけでいい。

よくある質問

Q. 20代でやるべきことが多すぎて動けません。どうすればいいですか?

まず「今の自分に最も影響が大きいこと1つ」だけを選び、他は意識的に「今はやらない」と決めることが出発点です。全部を同時に始めようとすること自体が、動けなくなる原因です。

Q. 英語・副業・投資を全部やっている人はどうしているのですか?

SNSで全部うまくいっているように見える人も、実際には力を入れているものと止めているものがあります。ハイライトだけが流れてくるため、全部こなしているように見えるだけです。

Q. 何一つ続かない自分はダメなのでしょうか?

続かないのはやる気の問題ではなく、多すぎる選択肢を同時に抱えたことが原因である場合がほとんどです。1つに絞って3ヶ月続けられれば「続けられる実績」が積まれ、自己評価は変わっていきます。

Q. 何を優先すべきか判断する基準はありますか?

「3ヶ月後、今と違う状況になるために最も効果的なこと」を問いかけてみてください。転職したいなら転職スキル、お金の不安があるなら家計把握と資産形成の基礎、など課題ごとに答えは変わります。